再生医療
骨髄由来幹細胞点滴
骨髄由来幹細胞点滴とは?
骨髄由来幹細胞点滴とは、患者様ご自身の体内にある骨髄から骨髄液を採取し、その骨髄液の中にある幹細胞を培養して大量に幹細胞を増やし、患者様のお体に点滴投与していく治療になります。
今までは根本的な治療がない(困難)と言われていた病状に対して、損傷された細胞を修復させる、新たな細胞を体内に収着させる、再構築させる事を目指す治療です。
後遺症に応じた骨髄由来幹細胞点滴


骨髄由来幹細胞点滴による再生医療の期待できる効果
効果の一例としては、個人差がもちろんありますが、脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)、及び脊髄損傷後の後遺症の軽減や、リハビリ効果が高まることが報告されています。
間葉系幹細胞治療は一般で行える再生医療としては安全面、実績面でも効果のあるものとされていますが、治療の性質上、劇的な回復効果を期待できるものではありません。効果には個人差があります。
骨髄由来幹細胞点滴治療の流れ
当院の幹細胞点滴の治療期間の目安は、通常1クール(3回投与)は4~5カ月間となります。
通院回数は5回の通院で幹細胞点滴を受けてただいております。
治療終了後から6ヶ月後もしくは1年後に検診をさせていただいております。
再生医療 骨髄由来幹細胞治療の流れ
-
検診
血液検査・感染症研鑽など
-
骨髄穿刺
骨髄液の採取
-
抽出
骨髄液から骨髄幹細胞を抽出
-
細胞培養
培養センターにて骨髄幹細胞の培養
-
安全性検査
培養された幹細胞の安全性及び
性能を厳密にチェック -
点滴
骨髄幹細胞投与
問診・診療カウンセリング通院
まずはご来院いただき、問診・診療カウンセリングで患者さまの過去の既往歴から発症の経緯、また後遺症、病状や治療の目的、再生医療の効果や可能性、リスク、治療を受ける上での向き合い方などしっかりとお話しさせて頂きます。
目安時間:約2時間程
採血・感染症検査
初診当日に治療を希望(同意)された患者様には、感染症検査(採血)を実施致します。感染症のウィルス等をお持ちの方は細胞培養が出来ない為、感染症がない事を確認致します。
検査結果までの目安時間:約1週間前後
骨髄穿刺(骨髄液採取)通院
専用服に着替え、血圧測定の為のモニターをつけます。
腰上部あたりを局部麻酔をし、専用の注射器で腸骨(骨盤をつくる左右の寛骨の上部を占める大きな骨)から骨髄液を採取します。採取には約30分程度のお時間になります。
採取後は止血の為、約60分程安静に休んでから帰宅いただきます。
目安時間:約90分程度
幹細胞の培養
採取した骨髄液を、その日の内に細胞培養加工センターに送り、細胞を培養していきます。患者様から採取された骨髄液は厳重な保管を施し、温度管理を維持したまま、その日の内に、国内の細胞培養加工施設に輸送され、安全キャビネット内にて細胞培養を行います。
臨床効果があったという報告が多い生細胞数1憶個/回を目標として細胞培養を行い、得られた細胞に幹細胞がしっかり含まれていることを確認します。
細胞培養目安時間:約4週間程度
※細胞の培養数、培養時間には個人差があります。上記期間は目安です。
幹細胞投与( 点滴投与) 1回目通院
ご自身の骨髄細胞を基に培養し増やした細胞をお体に点滴で投与します。
点滴目安時間:約30分程度
幹細胞投与( 点滴投与) 2回目通院
4週間後に2回目の幹細胞投与を行います。
点滴目安時間:約30分程度
幹細胞投与( 点滴投与) 3回目通院
4週間後に3回目の幹細胞投与を行います。
点滴目安時間:約30分程度
検診通院
治療終了後から6カ月もしくは1年後に検診を行います。
目安時間:約60分程度
骨髄由来 幹細胞点滴の費用
| 診療カウンセリング料 | 医師による診察・カウンセリング(約1時間) | 11,000円 |
|---|
| 幹細胞点滴1回 | 幹細胞点滴2回 | 幹細胞点滴3回 | |
|---|---|---|---|
| 費用 | 1,650,000円 | 2,750,000円 | 3,850,000円 |
| 血液検査 | 1回 | ||
| 骨髄穿刺(骨髄採取) | 1回 | ||
| 血液検査 | 1回 | ||
| 幹細胞投与(点滴) | 1回 | 2回 | 3回 |
| 検診 | 最終投与(点滴)から3か月後 | ||
| 安全性検査 | 細胞数のチェック、細胞形態のチェック、細胞生存率のチェック、 無菌試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験否定試験 |
||
| 処方薬 | 必要に応じて適宜処方します | ||
| 幹細胞点滴時 再生医療リハビリ | 別途費用 | 別途費用 | 3回 |
| 【オプション】サイトカインカクテル療法 | 1本(1cc) 22,000円 | ||
※上記費用は税込となっております。
上記費用に関しては標準的な費用となります。患者様の症状などにより治療内容が異なる可能性があります。
詳しくは、お問い合わせください。
再生医療
かんようけいかんさいぼうとは間葉系幹細胞とは
自分の体を治す力=幹細胞の数
人間の体は約60兆個もの細胞で構成されていて、常に新陳代謝を繰り返しており、古くなった細胞は新しい細胞へと入れ替わっています。ただし、年齢を重ねていくとともに、自分を治す力(自己治癒力)はどんどん減少していってしまうのです。
身体に外傷を負った際に、体が傷を自己修復してくれますが、傷の回復の為には新たな細胞を作る必要があります。その際に新たな細胞を生み出す役目をするのが「幹細胞」です。
つまり、自分の体を治す力=幹細胞の数となります。
新生児を1とすると80代では、新生児の1/200~1/700にまで減少してしまいます。
その為、加齢とともに自分を治す力(幹細胞の数)が徐々に低下していくことで、傷が治りにくくなったり、老化してしまうのです。幹細胞が働いてくれるからこそ、私たちは健康な体を維持する事が可能になっています。
間葉系幹細胞について
間葉系幹細胞というのは、ヒトが持つ幹細胞のひとつでMSC(MSC mesenchymal stem cell)とも呼ばれています。間葉系幹細胞は成体幹細胞の一つで、人の骨髄・脂肪・皮膚・臍帯・滑膜(関節の周囲組織)など体内の様々な部分に存在しています。
特徴は骨・軟骨・脂肪等・血球をはじめ、組織細胞(肝細胞、神経細胞等)と多様に分化できる細胞と定義されています。体内の部分によって、間葉系幹細胞の性質や特性が少し異なるのですが多様な細胞に分化できる「間葉系幹細胞」が今注目されています。
その中でも骨髄由来間葉系幹細胞は、研究の歴史は古く、特に各種神経損傷モデル(脳卒中、脊髄損傷など) に対する治療効果では、人における臨床研究でも多数報告されております。
骨髄由来と脂肪由来の特徴
間葉系幹細胞はどこで採取できるか?
間葉系幹細胞(MSC:mesenchymal stem cell)群には神経、血管、骨、軟骨、脂肪、筋肉などに分化できる幹細胞が多数含まれています。
MSCの研究は、骨髄から採取されたものを中心に行われてきましたが、最近になり種々の組織(臍帯、脂肪、臍帯血)からも、これらの幹細胞を採取できることが分かってきました。

骨髄由来、脂肪由来のそれぞれの役割
特に脂肪由来の間葉系幹細胞は、同じ量の骨髄組織より500倍も多く含まれており、増殖力も高く、骨や軟骨、液性因子の分泌に優れているため、変形性関節症やアンチエイジングといった再生医療への応用が強く期待されています。
また、骨髄由来間葉系幹細胞の研究の歴史は古く、特に各種神経損傷モデル(脳卒中、脊髄損傷、脱髄疾患など)に対する治療効果では、動物研究に留まらず、人における臨床研究でも多数報告されております。
一方で、脂肪由来間葉系幹細胞では神経再生医療に使用できるほどの神経再生能があるという報告はありません。
骨髄由来、脂肪由来の間葉系幹細胞は、
それぞれの特徴を有しているため、
治療目的に応じて選択されることが必要であると考えます。
骨髄由来・脂肪由来の特徴比較表
| 骨髄由来 間葉系幹細胞 |
脂肪由来 間葉系幹細胞 |
|
| 神経再生能 | ◎ | △ |
| 神経細胞への分化 | ◎ | △ |
| 幹細胞の含有率 | 0.001~0.01% | 0.5%~ |
| 増殖率(培養し易さ) | △ | ◎ |
| 骨・軟骨・血管への分化 | ◎ | ◎ |
| サイトカイン効果 | 〇 | ◎ |
| 採取 | 経験が必要 | 容易 |
骨髄由来と脂肪由来の間葉系幹細胞の特徴のまとめ
骨髄由来の間葉系幹細胞の特徴
骨髄由来間葉系幹細胞は脳卒中や脊髄損傷において、神経再生医療への臨床効果の報告が一番豊富であり、神経再生能も高い幹細胞です。
- 研究の歴史が古く、神経再生医療への人における臨床効果の研究報告の実績が多い
- 神経再生能力が高い
- 神経細胞へ分化する
- 幹細胞の採取には医師の技術と経験が必要
- 脳卒中、脊髄損傷、脱髄疾患への再生医療の治療効果が期待できる
脂肪由来の間葉系幹細胞の特徴
一方、脂肪由来間葉系幹細胞は、採取が容易でありサイトカイン量が多く、骨や軟骨、血管への分化に優れていることより、変形性関節症やアンチエイジングなどへの臨床応用が一番進んでいます。
- 幹細胞の含有率が高い
- 増殖率(培養し易さ)が高い
- 骨・軟骨・血管へ分化する
- サイトカイン量が多い
- 幹細胞の採取が容易
- 変形性関節症やアンチエイジングといった再生医療への応用が強く期待できる
Muse細胞と再生医療
東北大学の出澤真理教授らは、成人の骨髄・脂肪・皮膚組織の中に、様々な細胞になる能力を持つ多能性幹細胞があることを発見し、Muse細胞と名付けました。
多能性幹細胞であるため、脳卒中や脊髄損傷を対象に動物研究から人を対象とした臨床研究が進められておりますが、発見の経緯からも分かる通り、Muse細胞は骨髄由来間葉系幹細胞や脂肪由来間葉系幹細胞内にもそもそも含有されている細胞になります。
この施術ページの監修医師

貴宝院 永稔(きほういん ながとし)
医療法人慶春会 福永記念診療所 部長
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役
学歴・職歴
- 平成15年3月
- 大阪医科大学卒業
- 平成15年5月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修
- 平成17年4月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修 修了
- 平成17年5月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科)レジデント就任
- 平成19年3月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科) 退職
- 平成19年4月
- 大阪医科大学大学院医学研究科(リハビリテーション科)入学
- 平成21年4月
- 医療法人伯鳳会 はくほう会セントラル病院 入職
- 平成23年3月
- 大阪医科大学大学院医学研究科卒業
- 平成30年2月
- 福永記念診療所 部長に就任





