再生医療
のうそっちゅうさいせいいりょう脳卒中再生医療
当院は、厚生労働省に治療計画が受理された後、脳卒中再生医療「自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた脳卒中治療(計画番号:PB5180011)」を行っております。
脳卒中の後遺症改善に対して、再生医療を受けていただけます。
脳卒中とは?
脳卒中とは突然脳の血管に障害が起こり、血液の供給を受けることが出来なくなった脳細胞が死んでしまう疾患で、脳血管が詰まる「脳梗塞」、脳血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」の三つに分けられます。
脳卒中による手足の痺れや麻痺といった身体症状、言語や記憶障害といった高次脳機能障害などの後遺症が生じることから、介護が必要となる原因の第一位となっている疾患です。

脳卒中再生医療とは?
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)などの脳血管障害によって失われた脳細胞は、二度と再生されることは無いとされてきました。しかし、様々な細胞に分化することができる幹細胞の発見以降、失われた組織や細胞を再生・新生させる「再生医療」の臨床研究が進むにつれ、幹細胞の投与によって損傷領域の縮小や身体機能の改善といった効果があることが分かってきました。
当院の脳卒中再生医療は、根本的な治療がない(困難)と言われていた病状に対して、幹細胞やサイトカインを損傷部にとどけ、損傷した神経回路を再構築することを目指す治療で、幹細胞の中でも特に神経細胞への分化能が高い骨髄由来間葉系幹細胞による治療を行っています。
具体的には、当院で採取したご自身の骨髄液を専用の培養施設にて1億個以上にまで増やし、点滴によって静脈投与します。
脳卒中再生医療の意義
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の患者数はおおよそ150万人、毎年25万人もの方が脳卒中を発症していると推定されています。
残念ながら、発症後亡くなってしまう方も多いのですが、完治したとしても後遺症によって寝たきりや車いす生活になり、社会生活への復帰が困難な方も多くいらっしゃるのが現状です。
私は脳卒中専門医、リハビリ専門医として脳卒中患者様の治療・リハビリに長年取り組んで来ましたが、さらに中枢神経障害に対して有効な治療がないかと常に考えていました。
そのような中で、辿り着いたのが再生医療と先進リハビリの組合せによる脳卒中治療です。
私どもは、「中枢神経障害に苦しむ患者様をゼロにしたい」という想いから、脳卒中再生医療によって一人でも多くの患者様の後遺症改善や再発予防に寄与したいと考えています。
医療法人慶春会 福永記念診療所 再生医療担当部長 貴宝院永稔
脳卒中再生医療の期待できる効果
身体機能の回復
体内に投与した骨髄由来間葉系幹細胞によって、脳細胞の損傷による麻痺や言語障害などの身体機能の回復が期待できます。また、間葉系幹細胞から放出されるサイトカインの神経保護作用によって、痛みや不快感の軽減も期待できます。
リハビリの効果を高める
「自分自身を治そうとする力(自己治癒力)」を最大限に引き出すのが再生医療です。自己治癒力が高まっている状態でリハビリを行うことで、リハビリの効果をさらに高める効果が期待できます。
脳卒中再発の予防
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は、再発しやすい疾患として知られています。幹細胞点滴による脳卒中再生医療は、破れたり詰まりやすくなっている脳の血管を修復・保護してくれるため、脳卒中の再発予防としても期待されている治療なのです。
後遺症改善に期待できる具体的な効果
| 後遺症 | 効果が期待できる主な症状 |
|---|---|
| 感覚障害 | ・手足のしびれや麻痺 ・物に触る触覚 ・冷たい、熱いを感じる温感 |
| 歩行障害 | ・下肢の痺れ、麻痺 ・歩行時のふらつき |
| 排尿・排便障害 | ・排尿、排便の自己によるコントロール ・排尿時の痛み |
| 失語症・言語障害 | ・言葉や文字の理解 ・発声や読み書き ・意思の疎通 |
| 各種痛み | ・腰痛 ・頭痛 ・関節痛 ・筋肉の痛みなど |
当院の脳卒中再生医療の特徴
先進リハビリと幹細胞点滴の組合せ治療
「自分自身を治そうとする力」が最も高まるのは、幹細胞点滴中または直後であることが分かっています。これは、体内に入った幹細胞は血流とともに損傷した部位に集まっていく(遊走する)ためです。そのため当院では、幹細胞点滴治療中に先進リハビリを同時に行うという当院独自の脳卒中再生医療を行い、再生医療やリハビリの効果をさらに高めることに努めています。
骨髄由来間葉系幹細胞による点滴治療
現在、脳卒中再生医療に主に用いられている間葉系幹細胞は、「脊髄由来」と「脂肪由来」の二つです。脂肪由来の方が採取も培養も容易という利点はあるのですが、神経細胞へ分化する能力という点では骨髄由来の方が高いことが分かっています。逆に骨髄由来の間葉系幹細胞は、採取や培養に高い技術力が必要な半面、神経細胞へ分化する能力が高いため、当院では「骨髄由来間葉系幹細胞」を基本的に用いています。
治療の流れ
当院の幹細胞点滴による脳卒中再生医療の治療期間の目安は、通常1クール(3回投与)で4~5カ月間となります。通院回数は初診から治療終了後の検診まで合わせて5回の通院が基本となります。
治療終了後から約1ヶ月後に検診をいたします。
脳卒中再生医療の流れ
-
検診
血液検査・感染症研鑽など
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骨髄穿刺
骨髄液の採取
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抽出
骨髄液から骨髄幹細胞を抽出
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細胞培養
培養センターにて骨髄幹細胞の培養
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安全性検査
培養された幹細胞の安全性及び
性能を厳密にチェック -
点滴
骨髄幹細胞投与
問診・診療カウンセリング通院
まずはご来院いただき、問診・診療カウンセリングで患者さまの過去の既往歴から発症の経緯、また後遺症、病状や治療の目的、再生医療の効果や可能性、リスク、治療を受ける上での向き合い方などしっかりとお話しさせて頂きます。
所要時間:約1時間半前後
採血・感染症検査
初診当日に治療を希望(同意)された患者様には、感染症検査(採血)を実施致します。感染症のウィルス等をお持ちの方は細胞培養が出来ない為、感染症がない事を確認致します。
検査結果までの目安時間:約1週間前後
骨髄穿刺(骨髄液採取)通院
専用服に着替え、血圧測定の為のモニターをつけます。
腰上部あたりを局部麻酔をし、専用の注射器で腸骨(骨盤をつくる左右の寛骨の上部を占める大きな骨)から骨髄液を採取します。採取には約30分程度のお時間になります。
採取後は止血の為、約30分程安静に休んでから帰宅いただきます。
目安時間:約2時間程度
※止血時間はお身体状態によります
幹細胞の培養
採取した骨髄液を、その日の内に細胞培養加工センターに送り、細胞を培養していきます。患者様から採取された骨髄液は厳重な保管を施し、温度管理を維持したまま、その日の内に、国内の細胞培養加工施設に輸送され、安全キャビネット内にて細胞培養を行います。
臨床効果があったという報告が多い生細胞数1憶個/回を目標として細胞培養を行い、得られた細胞に幹細胞がしっかり含まれていることを確認します。
細胞培養目安時間:約4週間程度
※細胞の培養数、培養時間には個人差があります。上記期間は目安です。
幹細胞投与( 点滴投与) 1回目通院
ご自身の骨髄細胞を基に培養し増やした細胞をお体に点滴で投与します。
所要時間:約2時間半程度
幹細胞投与( 点滴投与) 2回目通院
4週間後に2回目の幹細胞投与を行います。
所要時間:約2時間半程度
幹細胞投与( 点滴投与) 3回目通院
4週間後に3回目の幹細胞投与を行います。
所要時間:約2時間半程度
検診通院
治療終了後から約1カ月に検診を行います。
目安時間:約60分程度
リスクと副作用
骨髄液を採取する「骨髄穿刺時」及び、幹細胞を投与する「点滴投与時」には、下記のようなリスクや副作用を生じる可能性があります。当院ではこのようなリスクや副作用が生じないよう最大限の努力をしており、現在のところ重篤な副作用が生じた例はありません。診察や検査の結果、治療のリスクが高いと医師が判断した場合には、治療をお断りする場合があります。予めご了承ください。
| 治療 | リスク・副作用 |
|---|---|
| 骨髄穿刺(骨髄液採取)時 | ・局部麻酔によるアレルギー ・皮下出血、皮下血種 ・穿刺部の不快感 ・穿刺部からの感染 |
| 幹細胞点滴投与時 | ・アレルギーによるショック ・肺血栓塞栓症 ・刺入部からの感染 ・刺入部の発赤 |
脳卒中再生医療の費用
当院の脳卒中再生医療(幹細胞点滴治療)の費用は下記の通りとなります。
| 内容 | 回数 | 治療費 |
|---|---|---|
| 専門カウンセラーによるカウンセリング | 制限なし | 無料 |
| 医師による診察(オンライン可)カウンセリング | 1回(約1時間半程度) | 11,000円 |
| 血液検査(感染症検査) | 1回のみ | 11,000円 |
| 幹細胞点滴1回 | 幹細胞点滴2回 | 幹細胞点滴3回 | |
|---|---|---|---|
| 費用 | 1,650,000円 | 2,750,000円 | 3,850,000円 |
| 血液検査 | 1回 | ||
| 骨髄穿刺(骨髄採取) | 1回 | ||
| 血液検査 | 1回 | ||
| 幹細胞投与(点滴) | 1回 | 2回 | 3回 |
| 検診 | 最終投与(点滴)から約1か月後 | ||
| 安全性検査 | ・細胞数のチェック ・細胞形態のチェック ・細胞生存率のチェック ・無菌試験 エンドトキシン試験 ・マイコプラズマ否定試験 |
||
| 処方薬 | 必要に応じて適宜処方します | ||
| 幹細胞点滴時 再生医療リハビリ | 1回 | 2回 | 3回 |
| 【オプション】 臍帯由来 幹細胞上清液療法 |
1本(1cc) 22,000円 | ||
※上記費用は税込となっております。
上記費用に関しては標準的な費用となります。患者様の症状などにより治療内容が異なる可能性があります。
詳しくは、お問い合わせください。
よくあるご質問
脳卒中再生医療に対してよく頂くご質問をご紹介します。
- 再生医療を受けると脳卒中は完治しますか?
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残念ながら、再生医療は脳卒中によって損傷した組織や神経を100%完治させることをお約束できる治療ではありません。しかし、麻痺などの障害を改善させ、日常生活の質を改善させる効果は期待できます。
再生医療についてメリットだけでなくデメリットについても詳しくご説明しますので、まずはお気軽にご相談ください。
- 健康保険は適用されますか?
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当院の脳卒中再生医療は、医療保険、高度先進医療保険の適用が無い自由診療となります。ただ、医療費控除は適用されます。詳細は管轄の税務署にお問い合わせください。
脳卒中再生医療に係る治療計画
自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた脳卒中治療
(計画番号:PB5180011)
- 治療計画
- 自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた脳卒中治療
- 特定認定再生医療等委員会 審査日
- 2018-09-04
- 判定
- 承認
- 厚生労働省受理
- 2019-01-23
- 計画番号
- PB5180022
この施術ページの監修医師

貴宝院 永稔(きほういん ながとし)
医療法人慶春会 福永記念診療所 部長
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役
学歴・職歴
- 平成15年3月
- 大阪医科大学卒業
- 平成15年5月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修
- 平成17年4月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修 修了
- 平成17年5月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科)レジデント就任
- 平成19年3月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科) 退職
- 平成19年4月
- 大阪医科大学大学院医学研究科(リハビリテーション科)入学
- 平成21年4月
- 医療法人伯鳳会 はくほう会セントラル病院 入職
- 平成23年3月
- 大阪医科大学大学院医学研究科卒業
- 平成30年2月
- 福永記念診療所 部長に就任





