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くも膜下出血の幹細胞治療
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くも膜下出血になってしまったものの、幸いにも一命を取り留めた方。そのうち社会復帰を果たすのは半数です。その方たちも無症状とは中々いきません。
くも膜下出血とは
くも膜下出血とは脳を覆うように覆っている3層の髄膜のうち2層目と3層目の間に出血し、脳脊髄液中に血液が混入した状態です。
くも膜下出血は、出血自体による脳の圧迫の他にも、出血後の血管れん縮(血管が縮んでしまう反応)が原因で脳梗塞になってしまい、脳のダメージを重くしてしまうことがあります。
脳にダメージが及ぶと、様々な後遺症に悩まされることになります。後遺症が残ってしまうと、その後大きな改善を望むのは難しくなります。
幹細胞治療による再生医療とは
今注目を集める再生医療。最新の治療法はくも膜下出血の後遺症治療に新たな光をもたらしています。
くも膜下出血の再生医療は大学病院や専門病院で長年研究が行われてきました。国をあげた支援もあり、基礎研究から実用化へと、段階が進んできています。
現在実用化が最も進んでいるのは、幹細胞を使用した幹細胞治療です。
神経の元になる細胞を移植することで、脳が損傷部や損傷部周辺に新しい神経回路を作って治る能力(可塑性)を最大限に引き出す、それが幹細胞治療です。
自らの体から採取した幹細胞を安全に増やして、体内に移植すると幹細胞は体細胞(神経細胞など)に成長して機能を果たすようになる、また増殖する際に体の細胞再生や修復を調節する成分(サイトカイン)を分泌する、というメカニズムで機能再生を果たすことが期待されています。
くも膜下出血の治療実績は着実に増えてきており、その有効性が明らかとなってきています。幹細胞治療の適応は広がりを見せており、様々な脳血管障害に適応されていくものと思われています。
サンバイオ社は2018年に日本、米国で行われた慢性期の外傷性脳損傷(くも膜下出血を含む)の患者さんに対する再生医療の臨床試験の結果を報告しており、その有効性を明らかにしました。
期待できる効果
くも膜下出血や脳梗塞の後遺症は非常に多彩です。
なぜなら、脳は様々な機能を担っているからです。脳は場所によって担っている機能が異なるため、どこがダメージを受けるかによって症状が異なります。
主な症状は顔のしびれ、手足の麻痺、動かしづらい、歩きづらい、ろれつが回らない、言語障害、物が二重に見えるなどがあります。
当ホームページではくも膜下出血の多彩な後遺症に関して以下で解説しています。

これらの症状は、本来の脳の機能が失われているためにでる症状です。幹細胞治療により脳の機能を取り戻すことで、これらの症状が改善する効果が期待できます。
また、くも膜下出血や脳梗塞に伴って脳の血管は障害を受けています。障害を受けたまま放置すれば、再発の可能性が高くなります。
幹細胞治療には、これらの血管を修復・再生する効果も期待されます。血管が正常に機能するようになれば、再発を予防する効果が得られます。
幹細胞は自らの体から取り出した、自らの細胞です。そのため拒否反応などの副作用はほぼありません。
治療方法:安全性や体にかかる負担について
治療の第一歩は、治療について詳しく知り、理解することです。
治療によって期待される効果と具体的な方法、さらには安全性や体にかかる負担について詳しく知る必要があります。
幹細胞治療を行うことのできる施設は、法律(再生医療安全確保法)で定められた安全性を確保すべく、該当の再生医療等提供計画の特定認定再生医療等委員会での審査・承認、厚生労働省への同計画の提出と受理が求められます。
さらに治療前には採血検査などを行い、全身状態のチェックをすることで安全性を高めます。
幹細胞は自らの骨髄や脂肪などから採取します。
骨髄は腰ぼね(腸骨といいます)に針を刺して吸引して採取します。脂肪の場合はお腹などに小さな切開をおいたり針で吸引したりして採取します。
いずれも出血量はごく少量ですみ、傷は針を刺した痕程度のものになります。局所麻酔、または全身麻酔で行われるため痛みもわずかです。
採取の所要時間は30分程度、60分ほどの経過観察時間を含めて90分程度の処置となります。
採取した幹細胞は細胞培養施設で培養され、必要量まで増殖させます。
細胞を効果的に増殖させ、菌の混入などのトラブルを起こさずに培養を実施するには専門的な知識、設備が必要です。
培養施設は、治療実施施設と同じように非常に厳格な基準をクリアした専門の施設となっています。
培養した後の幹細胞を移植前にチェックして、必要な細胞が十分量含まれていることを確認して、移植に入ります。
移植は点滴で行われます。30分程度の処置となります。
自分の細胞ですから、拒否反応の心配なく移植を受けることができます。
このように、幹細胞治療は安全性が高く、体にかかる負担はそれほど大きくないものであるため、脳血管障害の後遺症に悩む方でもほとんどの方が受けることができる治療と考えてよいでしょう。

治療後、どれくらいで効果を実感できるのか?
移植した幹細胞が損傷部位に届き、治療効果を発揮するまでの時間は、非常に個人差があります。傷ついた脳が元に戻ろうとする能力を引き出す治療ですから、その改善能力にも個人差がありますし、時間をかけて少しずつ効果がでてくると考えられます。
点滴をして翌日から腕が動くようになる、というようなものではありません。
特にくも膜下出血を発症して長年が経過している方など、慢性期に入っている場合の後遺症改善は簡単ではありません。
かたくなってしまった関節や、痛みなどは脳の機能が回復してもすぐに回復するものではないからです。
そこで、幹細胞治療の効果をさらに上げるために、関節可動域の改善や歩行障害の改善、高次脳機能(言語や判断、感情など)の改善を目指したリハビリテーションを併用すると効果的です。
患者さん一人ひとりがどれくらい主体的に治療へ取り組んでいけるか。それにより治療効果は大きく異なります。幹細胞治療はその手助けをする一手段です。
費用
幹細胞の採取、管理、培養、そして移植には専門の設備と知識を必要とするため、多くの費用がかかります。
幹細胞治療は保険適応とはなっていないため、自費診療となります。そのため、患者さんの負担は低くはありません。また実施する施設によって異なります。
しかし長年の後遺症に悩む患者さんの苦しみは本人にしか分かりません。常時感じるしびれや痛み、自分の意志で思うように生活できない、人とのコミュニケーションが思うようにとれない、そういった悩みは健常の方の想像を超えるものです。
改善の可能性にかかる費用として高いのか安いのか、その判断は皆さん次第です。
当院の再生医療 骨髄由来幹細胞点滴費用にかかる費用は、初診(診療カウンセリング)11,000円/1回、そして下記の価格になります。
| 血液検査 | 1回 |
| 骨髄穿刺(骨髄採取) | 1回 |
| 骨髄幹細胞培養 | 骨髄幹細胞培養 |
| 骨髄幹細胞投与 | 1回・3回 |
| 検診 | 6ヶ月後 |
| 安全性検査 | 細胞数のチェック、細胞形態のチェック、細胞生存率のチェック、無菌試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験否定試験 |
| 処方薬 | 適宜 |
幹細胞点滴
1回 1,650,000円
3回 3,850,000円
上記費用に関しては標準的な費用となります。患者様の症状などにより治療内容が異なる可能性があります。詳しくはお問い合わせください。
この施術ページの監修医師

貴宝院 永稔(きほういん ながとし)
医療法人慶春会 福永記念診療所 部長
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役
学歴・職歴
- 平成15年3月
- 大阪医科大学卒業
- 平成15年5月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修
- 平成17年4月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修 修了
- 平成17年5月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科)レジデント就任
- 平成19年3月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科) 退職
- 平成19年4月
- 大阪医科大学大学院医学研究科(リハビリテーション科)入学
- 平成21年4月
- 医療法人伯鳳会 はくほう会セントラル病院 入職
- 平成23年3月
- 大阪医科大学大学院医学研究科卒業
- 平成30年2月
- 福永記念診療所 部長に就任






