再生医療ブログ
札幌医大による再生医療と当院の再生医療の違い
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こんにちは!福永記念診療所の再生医療カウンセラーの内田です!
蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
あまり冷たいものばかり飲み過ぎず、食べ過ぎず、スタミナのある食事で体力をつけて下さいね。
今日は、当院で行っている「再生医療」と、札幌医科大学附属病院で行われている再生医療の違いについてご案内いたします。
人間にはもともと再生する力が備わっています。再生医療とは、けがや病気で失ってしまった機能をもともとの再生する力を利用して治療を目指す医療のことです。
福永記念診療所で行っている再生医療は、脳卒中・脊髄損傷に対する自己骨髄由来間葉系幹細胞による再生医療を行っています。患者様から採取した幹細胞を体外で人工的に培養し、再度体内に戻すことにより、損傷した組織を再生し、失われた体の機能を回復させます。この治療法は、未だ発展段階にある治療法ですが、今まで不可能であった病気や損傷の治療が可能となってきています。
札幌医大による再生医療
2019年5月にNHKで放送された「寝たきりからの復活~密着!驚異の再生医療~」ではまさしく札幌医科大学附属病院での骨髄間葉系幹細胞の再生医療を用いた脳卒中と脊髄損傷の治験の様子が放送されました。
その影響もあってか、当院にも全国から様々なお問合せをいただいております。その中で多いご質問の内容をブログにてお伝えできればと思っています。
現在、当院では、脳卒中、脳出血、くも膜下出血、ラクナ梗塞、脳幹閉塞、右半身まひ、右半身不随、左半身まひ、左半身不随、半身麻痺、麻痺、拘縮、感覚性失語症、左被殻出血発症、右被殻出血、指が動かない、視覚障害などに対しての幹細胞治療を行っています。
カウンセリングと実際の治療時間を含めると約2~3時間ほど必要となりますので、十分に時間に余裕をもってご来院ください。完全予約制となっております。
札幌医大の再生医療と当院の再生医療の違い
それでは、札幌医大で行っている再生医療と、当院で行っている再生医療の違いについて説明いたします。
①対象疾患の違い・受傷(発症)からの期間の違い
札幌医科大学附属病院では、「脊髄損傷受傷後31日以内を目安に骨髄液の採取が可能な方」に限定をされています。
骨髄液の採取前に約2週間程度の準備期間が必要となる事から、現段階では「脊髄損傷受傷後約2週間以内に札幌医科大学付属病院へ転院できる方」に限られています。
また、札幌医科大学附属病院では、患者さん本人やご家族様からの申し込みを受け付けておらず、主治医を通しての申し込みとなっています。
当院では、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)及び脊髄損傷後遺症の患者様であれば、急性期の方も慢性期の方も幹細胞点滴による治療を行うことができます。
②再生医療に使用する幹細胞の違い
札幌医科大学附属病院では、ニプロ株式会社と共同開発をした「ステミラック注®」による再生医療を行っています。
ステミラック注とは、患者さんから採取した骨髄液を、患者さん自身の血液のなかで培養し、間葉系幹細胞を約1億個まで増やしたものと、骨髄液や血液を採取・運搬することが最適化されたキットをパッケージ化し、製品化された薬剤です。
つまり、患者さん自身の幹細胞を培養した骨髄由来幹細胞点滴製剤キットです。

ステミラック注について詳しくはこちら
当院で行っている再生医療も、患者さんの骨髄から採取した骨髄液を、細胞培養加工施設(CPC)にて約4週間程度かけて細胞培養を行った骨髄由来間葉系幹細胞を使用しています。
骨髄由来間葉系幹細胞と脂肪由来間葉系幹細胞
札幌医科大学附属病院及び当院では、骨髄由来間葉系幹細胞を用いた再生医療を行っていますが、他にも脂肪由来の間葉系幹細胞を用いた脊髄損傷後遺症や脳卒中後遺症治療を行っている医療機関もあります。
脂肪由来の方が採取は容易ですが、骨髄由来間葉系幹細胞の方が神経細胞への分化能が高いため、脊髄損傷後遺症や脳卒中後遺症治療といった神経障害に対する治療に対しては、骨髄由来間葉系幹細胞の方が適していると考えます。
③治療方法の違い
骨髄から骨髄液を採取し、培養し、点滴によって体内に戻す。という治療方法や流れについては、札幌医科大学附属病院も当院も同じです。
ただ、治療回数は異なる場合があり、札幌医科大学附属病院では1回の点滴治療なのに対し、当院では複数回行うことも可能です。
④費用の違い
札幌医科大学附属病院で使用する「ステミラック注」は、厚生労働省より「条件および期限付き承認」された薬剤の為、健康保険の適用があります。
ただし、ステミラック注の薬価は1495万7755円のため、自己負担1~3割としても約150万~450万円となります。
当院の幹細胞点滴治療は、1回:150万円、3回:350万円で行っています。
※高額医療に関する制度などもありますので、実際の自己負担額はどちらも異なる場合があります。また、10万円を超える治療費で200万円まではその年の医療費控除の対象となります。詳しくは税務署などでのご確認をお願い致します。
当院の再生医療の費用について詳しくはこちら⇒https://saiseiiryou.or.jp/price/
再生医療(幹細胞治療)の治療の流れ① カウンセリング
まずは、担当のドクターとのカウンセリングになります。事前にお電話にて私や担当ドクターがお話しされていることもあるかと思いますが、再度、直接患者様ご本人とご面会によるカウンセリングを行います。幹細胞による再生医療のこと、患者様ご本人の既往歴や発症当時のご様子、現在飲んでる薬のこと、再生医療のリスクのこと、効果についてなどをお話ししたのちに、同意書にサインをして頂きます。
再生医療(幹細胞治療)の治療の流れ② 骨髄穿刺(マルク)
次に骨髄穿刺(マルク)を行います。処置用の服に着替えて頂き、処置室へご誘導いたします。そして採取する背中の腰辺りに局部麻酔を行います。


そして骨髄液を約40ml~60ml採取します。所要時間は約30分くらいで終わります。
再生医療(幹細胞治療)の治療の流れ③ 培養センターへ
採取した骨髄液は厳重な保管を施し、温度管理を維持したまま培養センターに輸送されます。

再生医療(幹細胞治療)の治療の流れ④ ベッドで安静に
患者様はこれで終了なのですが、骨髄液を採取した後は約30分~1時間程度安静にしていただくために、ベッドで横になっていただきます。初日の流れは以上になります。




再生医療(幹細胞治療)の流れ⑤ 幹細胞点滴
次回、ご来院頂くのは約1カ月後になります。培養センターにて培養された幹細胞を点滴にて投与していただきます。これにかかる時間としては約1時間程度になります。点滴をした後は、約30分~1時間程度安静にしていただきます。
この点滴による投与は1クールが点滴3回になるので、再生医療の効果を最大限に得られる為には、通常は1クールしていただく事をお勧めしています。2回目、3回目ともに約1カ月毎に点滴を投与していただきます。幹細胞の個数は個人差がありますので、個数による保証はしておりません。ご来院頂いた時に、幹細胞の個数はご確認していただく事が可能です。
医療法人慶春会 福永記念診療所
〒536-0005 大阪府
大阪市城東区
中央1-9-33 泉秀園城東ビル2F
この施術ページの監修医師

貴宝院 永稔(きほういん ながとし)
医療法人慶春会 福永記念診療所 部長
ニューロテックメディカル株式会社 代表取締役
学歴・職歴
- 平成15年3月
- 大阪医科大学卒業
- 平成15年5月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修
- 平成17年4月
- 大阪医科大学附属病院にて初期研修 修了
- 平成17年5月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科)レジデント就任
- 平成19年3月
- 大阪医科大学(リハビリテーション科) 退職
- 平成19年4月
- 大阪医科大学大学院医学研究科(リハビリテーション科)入学
- 平成21年4月
- 医療法人伯鳳会 はくほう会セントラル病院 入職
- 平成23年3月
- 大阪医科大学大学院医学研究科卒業
- 平成30年2月
- 福永記念診療所 部長に就任





